皮膚疾患による乾燥肌について
乾燥肌の原因には、敏感肌で乾燥肌になりやすかったり、適切でないスキンケアが原因で乾燥肌になるほか、日光に当たり過ぎても、冬の寒い乾燥した空気でも起こるなどの外的なことでなることもあります。
その他に、何らかの皮膚疾患で乾燥肌になることもあります。乾燥肌を招く皮膚疾患には「脂漏性皮膚炎」や「乾皮症」などがあり、脂漏性皮膚炎とは、皮膚の常在菌が皮膚トラブルを起こした結果、脂漏性皮膚炎となり、乾燥肌を招いてしまいます。
皮膚の常在菌には、表皮ブドウ球菌や、ニキビの原因としてよく知られているアクネ菌や、黄色ブドウ球菌、他マラセチア真菌などがあります。
これらの雑菌は、私たち人間の皮膚にとって欠かせない菌ですが、しかし、異常に増えると脂漏性皮膚炎となり、乾燥肌を招いてしまいます。
脂漏性皮膚炎になると、花の脇が赤くなって皮膚がポロポロ剥けたり、かゆみやフケが多く出るようになります。この皮膚疾患が出る人はかなり多いようですが、原因には食生活の乱れや睡眠不足などがありますから、注意をしてください。
また、乾燥肌を招く乾皮症とは、皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれる皮膚炎ですが、皮膚の表面には角質層があり、体内の水分の蒸発を防ぎ、乾燥肌にならないようにする保湿機能と、異物が体内に入り込むのを防ぐバリア機能の2つのおおきな役割をしています。
ところが、このバリア機能が正常に機能しなくなり、肌が乾燥して角質が剥がれて、カサカサするほか、白い粉がふくとかひび割れができるなどをします。
乾燥肌を招くこの乾皮症と皮脂欠乏性湿疹は高齢者に多くみられますが、ときには幼児に見られることもあります。